2022年4月26日火曜日

オリンピックの経済効果は観光業で

 私自身は正直あまり関心はなかったのですが、いざ決まったとなると色んな面で日本にとって「プラス効果」をもたらすものであって欲しいですね。もちろんその期待効果は56年前のものとは質的に大きく変わるものだと思います。

 前回は新幹線を中心に産業インフラ構築が主体となり、土木・建築業から派生する経済効果が期待されました。しかし今回の場合産業インフラとして新たに欲しいのは「滑走路を二本以上持つ国際的なハブ空港」くらいで、道路・鉄道・建築物などは既存のもので十分な気がします。

 しかし聞こえてくるのは国立競技場など東京周辺での建物中心公共インフラの話ばかりです。自民党幹部の頭の中は56年前から進化していませんね。民主党があまりにも酷かったので目立ちませんが...日本の高度成長時代はとっくに終わっているので、オリンピック終了後これらの施設は閑古鳥が鳴き、赤字を垂れ流し、そのツケは再び税金で国民の懐から持ってゆかれるわけです。

 投資効果を期待するなら、刹那的で部分的な企業集団への景気刺激ではなく、日本全国隅々にまで行き渡り、かつ長続きするものでありたいものです。

 56年の間に日本の産業構造は製造業からサービス業(第三次産業)中心へと大きく様変わりしてきました。そしてあまり目立ちませんが、このサービス業の質が世界に誇れるほど高いものであると思います。そしてそれを支えているのが、オリンピックの招致演説にもあった「おもてなしの心」という日本人特有の価値観であるように思います。

 ・全国どこの店に何時入っても、レジでは迅速にキチンと精算してくれます。
 ・つり銭を受け取り忘れたら、追いかけてきて返却してくれます。
 ・百円ショップのオバチャンンは欲しいのものを言えば笑顔ですぐにその場所に案内してくれます。
 ・宅配便のオニイサンさは指定した時間帯に間違いなく荷物を届けてくれますし、発送する荷物も迅速に取りに来てくれます。代替え払いも間違いなくこなします。
 ・商店街で倒れたら、何人かがすぐに駆け寄ってくれて、自分でできる応急処置をしてくれ、救急車もよんでくれます。店の仕事は一旦置いといて。
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