【夜明け前拾い読み-9】
江戸の旅を伴にした寿平次と半蔵の会話
今では双方一人前の庄屋どうしです。
以下本文抜粋しました。()内は私の注釈です
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(寿平次)
「半蔵 さん、 攘夷 なんて いう こと は、 君 の 話 に よく 出る『 漢 ごころ』 です よ。 外国 を 夷狄 の 国 と 考え て むやみ に 排斥 する のは、 やっぱり 唐土 から 教わっ た こと じゃ あり ませ ん か。」 「寿 平 次 さん は なかなか えらい こと を 言う。」 「そりゃ 君、 今日 の 外国 は 昔 の 夷狄 の 国 とは 違う。 貿易 も、 交通 も、 世界 の 大勢 で、 やむを得 ませ ん さ。 わたし たち は もっと よく 考え て、 国 を 開い て 行き たい。
(中略)
なんぞ と いう と、 すぐ に 攘夷 を かつぎ 出す。 半蔵 さん。 君 の お 仲間 は 今日 流行 の 攘夷 を どう 思い ます かさ。」
(中略)
(半蔵)
「君 だって も この 社会 の 変動 には 悩ん で いる ん でしょ う。 良い 小判 は さらっ て 行か れる、 物価 は 高く なる、 みんな の 生活 は 苦しく なる ─ ─ これ が 開港 の 結果 だ と する と、 こんな 排外 熱 の 起こっ て 来る のは 無理 も ない じゃ あり ませ ん か。」
#夜明け前
#島崎藤村

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